2013.01.31 Thursday
ニホンミツバチ研究家 久志冨士男先生の急逝によせて
今晩の 久志冨士男先生のお別れ会で、奥さんがご挨拶をされたのだが、
非常に心に残る 良いスピーチだった。
先生がミツバチに関心を持たれたきっかけ・・・。
自宅のすぐそばにあるお墓に営巣したミツバチを
お墓の縁者の方が、殺虫剤で駆除していた光景に
ひどく心を傷められたそうだ。
ミツバチの心で。
そうか〜、あのお墓かぁなんて思い出し、
ご自宅の庭にはミツバチと大スズメバチが
ヴンヴン飛び交っていた光景も思い出した。
ブログを書いておこうとしながら、
結局書いていなかったので、
今更ながらではあるが思い出して書いてみたい。
最初は数匹が警戒して、高い羽音で僕の顔の周りをぐるぐると回り、
しばらくすると、僕の手に止まり何かを確かめている。
「お尻の先端の白い色が消えたら、もう大丈夫。」と先生。
なるほど、しばらくすると、その警戒色は消え、そのハチは巣箱に戻っていった。
数秒もしないうちに、他のミツバチの羽音も穏やかになった。
ミツバチは、瞬間に、斥候が得た情報を 他の仲間と共有する事ができるのだそうだ。
ニホンミツバチと西洋ミツバチの違いもよく分からない程度の僕ではあったが、
不思議と恐怖感はなく、慣れてくるとむしろかわいいくらい。
「ニホンミツバチと東洋人は、何万年も前から共生してるからね。」
「西洋ミツバチは、敵の少ないアフリカ大陸が原産だったから、
非常に心に残る 良いスピーチだった。
先生がミツバチに関心を持たれたきっかけ・・・。
自宅のすぐそばにあるお墓に営巣したミツバチを
お墓の縁者の方が、殺虫剤で駆除していた光景に
ひどく心を傷められたそうだ。
ミツバチの心で。
去年、ご自宅にミツバチの見学に行った。
そうか〜、あのお墓かぁなんて思い出し、
ご自宅の庭にはミツバチと大スズメバチが
ヴンヴン飛び交っていた光景も思い出した。
ブログを書いておこうとしながら、
結局書いていなかったので、
今更ながらではあるが思い出して書いてみたい。
「ミツバチは言葉を持っている。人間をちゃんと認識している。」と先生はおっしゃり、
ミツバチと仲良くなる方法を教えてくださった。
大切なのは、自分は危害を加える心は無いと、ミツバチに伝える事。
ミツバチをじっくり観察して、感じる事。その声を聴く事。
教えられた通り、巣箱の入口にそっと手を置く。
ミツバチと仲良くなる方法を教えてくださった。
大切なのは、自分は危害を加える心は無いと、ミツバチに伝える事。
ミツバチをじっくり観察して、感じる事。その声を聴く事。
教えられた通り、巣箱の入口にそっと手を置く。
最初は数匹が警戒して、高い羽音で僕の顔の周りをぐるぐると回り、
しばらくすると、僕の手に止まり何かを確かめている。
「お尻の先端の白い色が消えたら、もう大丈夫。」と先生。
なるほど、しばらくすると、その警戒色は消え、そのハチは巣箱に戻っていった。
数秒もしないうちに、他のミツバチの羽音も穏やかになった。
ミツバチは、瞬間に、斥候が得た情報を 他の仲間と共有する事ができるのだそうだ。
ニホンミツバチと西洋ミツバチの違いもよく分からない程度の僕ではあったが、
不思議と恐怖感はなく、慣れてくるとむしろかわいいくらい。
「ニホンミツバチと東洋人は、何万年も前から共生してるからね。」
「西洋ミツバチは、敵の少ないアフリカ大陸が原産だったから、
いつまで経っても人にはなつかない。」
「ニホンミツバチは、大スズメバチと昔から敵対関係だったから、
人と寄り添って生きてきた。」
「ニホンミツバチには、太古からの記憶の遺伝子があるのではと思うんです。」
などと、ミツバチにまつわるお話を聴きながら、
4段重ねの巣箱の上部を持ち上げ、ハチミツの採取。
防護ネットも、手袋も無し。
これがニホンミツバチとの接し方なのだなぁ。
(西洋ミツバチはネットをしないと必ず襲われる!)
その後、僕が残りの三箱を持ち上げ、
先生が一番下側に新しい巣箱を入れるのだが、
めちゃ重い!
プルプルしながら持っている巣箱を下の巣箱に重ねようとしたら、
巣箱のふちにミツバチが居る。
躊躇する僕に「少しくらいつぶしてもいい」と先生。
ぷちぷちぷち あ〜・・・。
人と寄り添って生きてきた。」
「ニホンミツバチには、太古からの記憶の遺伝子があるのではと思うんです。」
などと、ミツバチにまつわるお話を聴きながら、
4段重ねの巣箱の上部を持ち上げ、ハチミツの採取。
防護ネットも、手袋も無し。
これがニホンミツバチとの接し方なのだなぁ。
(西洋ミツバチはネットをしないと必ず襲われる!)
その後、僕が残りの三箱を持ち上げ、
先生が一番下側に新しい巣箱を入れるのだが、
めちゃ重い!
プルプルしながら持っている巣箱を下の巣箱に重ねようとしたら、
巣箱のふちにミツバチが居る。
躊躇する僕に「少しくらいつぶしてもいい」と先生。
ぷちぷちぷち あ〜・・・。
この文章を書きながら、今更ながらにあの時の感覚が蘇り、
なんともいえない気持ちになって、文章が出てこなくなった。
寝ているたみに頭をくっつけて、しばらくじっとしているうちに、
うつらうつら・・・。
変な夢を見た。
よくわかんない磯辺の海洋生物を捕まえては、それらが捕食しあう様子を眺め、
最終的に、知り合いがたみを焼いて食べちゃうという、しりあがり寿的なシュールな夢・・・。
がばっと飛び起きて、お湯を呑んで、ほっと一息。
脱線した。
なんともいえない気持ちになって、文章が出てこなくなった。
寝ているたみに頭をくっつけて、しばらくじっとしているうちに、
うつらうつら・・・。
変な夢を見た。
よくわかんない磯辺の海洋生物を捕まえては、それらが捕食しあう様子を眺め、
最終的に、知り合いがたみを焼いて食べちゃうという、しりあがり寿的なシュールな夢・・・。
がばっと飛び起きて、お湯を呑んで、ほっと一息。
脱線した。
それはともかく、そのとき味見したあの蜂蜜の芳醇な香りと、
今まで味わった事のないうっとりとするような甘さは、
一生忘れる事はない。
そのうまさに感激する僕を、ニコニコと眺める先生の柔らかい瞳も。
今まで味わった事のないうっとりとするような甘さは、
一生忘れる事はない。
そのうまさに感激する僕を、ニコニコと眺める先生の柔らかい瞳も。
蜂蜜を採ったあとの木箱には、蜂蜜が身体に絡み付いて
動けないなって、悲しそうにモゴモゴしている数十匹のミツバチ。
「巣箱の入口に置いてあげなさい。仲間が舐めてきれいになればまた飛べるから」
そういわれて、可能な限り指ですくって置いてあげた。
わずか数時間、しかし、貴重な時間だった。
先生から直接教えていただいたのは、
最初で最後になってしまった。
いつでも会いに行けるし、そのうち巣箱を作ろう
動けないなって、悲しそうにモゴモゴしている数十匹のミツバチ。
「巣箱の入口に置いてあげなさい。仲間が舐めてきれいになればまた飛べるから」
そういわれて、可能な限り指ですくって置いてあげた。
わずか数時間、しかし、貴重な時間だった。
先生から直接教えていただいたのは、
最初で最後になってしまった。
いつでも会いに行けるし、そのうち巣箱を作ろう
だなんて、いつものように暢気に考えているうちに
すっかり忘れてしまい、先生は突然この世から旅立たれてしまった。
お別れ会での先生の奥さんのスピーチ、 特にミツバチについてのお話は、
まさに先生の言葉であったし、長年連れ添った先生の突然の死に
立ち会えなかった事は、どんなに辛かったであろう。
それでも、「ちゃんと、久志の遺志を引き継いでくださる方々がいます。」と、
平田整骨院の平田先生を中心とするミツバチたすけ隊を紹介されていて、
なんだかとても温かい気持ちになった。
講演の最中に倒れて急逝されたとはいえ、
湿っぽくならず、良いお別れ会だった。
たくさんの人たちがいた。
今日の葬儀は、もっと増えるんだろうな。
先生のお顔も、本当に穏やかで、
文字通り寝ているようだった。
ニホンミツバチに始まり、環境問題を深く考え、行動されていた
久志冨士男先生から直接ご指導いただける事はもうできないが、
遺された文章はたくさんある。
ミツバチたすけ隊
他にも「久志富士男」で検索すると、全国各地での講演の模様や論文が読めます。
僕も、先生から直接ニホンミツバチについて教えていただいた一人として、
これからもミツバチと共生していけるような環境を、
これから守り育てていかねばと心に誓いました。
先生は、亡くなる数ヶ月前くらいから、
「僕にはもう時間が無い。もっと時間が欲しい。」と言って
毎日遅くまで執筆活動をされていたそうです。
もしかしたら、自分の死期が近い事を
すっかり忘れてしまい、先生は突然この世から旅立たれてしまった。
お別れ会での先生の奥さんのスピーチ、 特にミツバチについてのお話は、
まさに先生の言葉であったし、長年連れ添った先生の突然の死に
立ち会えなかった事は、どんなに辛かったであろう。
それでも、「ちゃんと、久志の遺志を引き継いでくださる方々がいます。」と、
平田整骨院の平田先生を中心とするミツバチたすけ隊を紹介されていて、
なんだかとても温かい気持ちになった。
講演の最中に倒れて急逝されたとはいえ、
湿っぽくならず、良いお別れ会だった。
たくさんの人たちがいた。
今日の葬儀は、もっと増えるんだろうな。
先生のお顔も、本当に穏やかで、
文字通り寝ているようだった。
ニホンミツバチに始まり、環境問題を深く考え、行動されていた
久志冨士男先生から直接ご指導いただける事はもうできないが、
遺された文章はたくさんある。
ミツバチたすけ隊
他にも「久志富士男」で検索すると、全国各地での講演の模様や論文が読めます。
僕も、先生から直接ニホンミツバチについて教えていただいた一人として、
これからもミツバチと共生していけるような環境を、
これから守り育てていかねばと心に誓いました。
先生は、亡くなる数ヶ月前くらいから、
「僕にはもう時間が無い。もっと時間が欲しい。」と言って
毎日遅くまで執筆活動をされていたそうです。
もしかしたら、自分の死期が近い事を
無意識に感じていたのかもしれない。
有り得ない話ではない。
有り得ない話ではない。
生きとし生けるもの、だれしも寿命はあり、
必ず死を迎える。
それまでの時間、いかに活きるか、そして、何を成し遂げるか。
実のところ、それが先生から遺された一番大きな宿題であるようにも
僕は思う。
本当に、ありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
必ず死を迎える。
それまでの時間、いかに活きるか、そして、何を成し遂げるか。
実のところ、それが先生から遺された一番大きな宿題であるようにも
僕は思う。
本当に、ありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
↑見学に行った時の写真。木箱の下にいるのがミツバチ。
外と中との情報伝達係らしいです。
補足説明
外と中との情報伝達係らしいです。
補足説明
ミツバチは、上部の蓋から垂れ下がるように板状の巣を作ります。
上の方に蜂蜜を貯蔵し、下の方にさなぎや幼虫の部屋があります。
なので、蜂蜜を採取する際は、一番上の木枠を抜き取り、
一番下に空の木枠を継ぎ足し、次の産室のスペースを創ります。
上の方に蜂蜜を貯蔵し、下の方にさなぎや幼虫の部屋があります。
なので、蜂蜜を採取する際は、一番上の木枠を抜き取り、
一番下に空の木枠を継ぎ足し、次の産室のスペースを創ります。